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競技そろばん
とは?
全日本競技そろばん連合は、数百年来、指導方法が統一されていなかったそろばんの指導方法に一定の基準を設けることで全国のそろばん塾の指導技術を向上させると共に、連合を構成する各団体が行う活動を相互に支援することで競技そろばんの普及・振興を図り、それをもって人類の心身の健全な発達に寄与することを目的として誕生した連合団体です。
「競技そろばん」はそろばん・あんざんを用いた高度な計算能力をもって、動作や思考を加速させ、人が持つ可能性を限りなく引き出すことを目的としています。また、検定合格や大会の勝敗といった短い成果にとらわれず、一人ひとりが成長と挑戦、成功体験を積み重ねることで、心身の健全な成長を促し、その力を社会や自身の活力ある未来へと繋げていくことが私たちの目指す「競技そろばん」です。
これらを実現するために、高度な指導力と豊かな人間性を備え、多くの子どもたちに良い影響を与えられる指導者の育成に取り組んでいます。また、高度な技術を競い合う「高める大会」、多くの人が気軽に挑戦できる「広げる大会」、競技の楽しさに触れるきっかけとなる「導入の大会」を体系的に整備し、それぞれの目的に応じた競技環境を提供します。
競技そろばんを楽しくなるから上手くなる↔上手くなるから楽しくなるという好循環が生まれる業界づくりを行っています。
Virtuoso-Sorobanとは
通常、「競技」は英語で Competition、Contest、Tournament、Championship などと表現されます。しかし、これらはいずれも競技会や競争そのものを指す語であり、日本語の「競技」に含まれる「人格を形成する鍛錬」や「達人への道」といった理念を十分に表現するものではありません。
そこで本会は英語圏の指導者と相談を重ねた結果、その理念を最も適切に表す英語として「Virtuoso」 を採用しました。これ はラテン語に由来する伝統的な単語であり「美徳」「卓越」「力強さ」といった概念を背景に持つ語であり、今日では高度な知識・技術・表現力を備えた「名人」「達人」を意味します。
単なる技術の優秀さにとどまらず、鍛錬を重ねて卓越した境地に至った人物を表す言葉として認識されています。本会は、この Virtuoso の理念を競技そろばんの精神を表す言葉として位置付け、技術の研鑽と人格の陶冶を兼ね備えた「達人」を育成することを目指しています。
競技そろばんの理念
①
②
③
④
⑤
この理念は、現在の競技そろばんや教育環境が抱える課題を踏まえ、私たちが目指す未来の姿と、その実現に向けて大切にしたい価値観及び育成方針をまとめたものです。
競技そろばんとは、計算を「目的」とした計算器としてのそろばんの枠を超え、そろばん及び暗算における桁幅、速度並びに正確性を追求し、計算を「手段」として人間の持つ可能性を探求するものです。
競技そろばんは、日々の努力の積み重ね及びイベントへの参加を通じて、内発的動機に基づく挑戦意欲を育み、達成の喜びを積み重ねることを第一の目的としています。
桁幅の習得には発達上の時間的制約が存在することを踏まえ、上達が楽しさを生み、楽しさが更なる上達を生む好循環を形成し、一人ひとりの能力を最大限に引き出すことを第二の目的としています。
教育環境を守り育てることは、業界の持続的な発展につながります。そのため、団体及びイベントの運営に関する判断は、教育的価値と事業の継続性との調和を基本とし、可能な限り教育的価値を優先して行います。
即物的な報酬や罰による外発的動機をもって努力を促すことは、長期的な目標形成を著しく阻害するものであり、競技そろばんの理念と相容れません。そのため、そのような育成方法は採用しません。
「競技そろばん」の理念を明確にするため、本会では、その理念及び定義に照らして競技そろばんに該当しないものについても整理しています。
◆経営を優先し、基本的な指導や教育理念が軽視されているもの
・開塾を目的化したビジネス
・筆算を指導しているもの
・暗算を指導していないもの
・「フラッシュ暗算導入」と表示しながら、実際には行っていない等の誇大広告
・身内のみで開催した大会の成績を「全国大会」などと表示し、実績の誤認を招くもの
・既存の大会、団体又はサービス名を模倣し、実績を誤認させるもの
◆競技の発展に応じた指導技術の改善が行われていないもの
・十分な知識及び指導能力を有しない指導者
・暗算の指導を行わず、そろばんのみを指導するもの
・筆算等、そろばんではない計算方法を指導するもの
・指導者自身の経験のみに基づく指導方法への固執
・指導者自身が検定試験や競技大会への参加を行わないもの
・教育的必要性によらず検定試験の受験を促すもの
◆即物的な報酬や罰などの外発的動機を中心とした育成
・短期的な成果のみを重視する勝利至上主義
・保護者の自己実現や承認欲求を過度に刺激する指導
・コンプライアンスに違反した指導
◆教育的価値よりも自己利益を優先する価値観
・利益又は指導者の都合を優先する指導
・肩書や権威の獲得を目的とする活動
・人格攻撃その他品位を欠く言動
・虚偽又は誤解を招く情報の流布
・開催を目的化し、参加者に寄り添わない競技大会運営
本会は、これらの理念を実現するため、入会時に指導者向けの講習を実施し、最新の競技・指導情報の共有を継続的に行います。これらの活動によって指導技術の向上と、学習者及び保護者が安心できる教育環境の発展に努めています。
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